こんにちは、お茶くま(@ochakuma4)です。
今日は、「簿記の勉強も進んで簿記3級と2級も取ったし、最後に簿記1級を目指そうかな〜」って思ってる方向けに、勉強時間や合格率とかを解説していければと思います。
簿記1級は簿記3級2級と比べて、難易度が急に上がりますので、片手間で合格できるような試験ではなくなります。
ちなみに、当ブログの管理人は公認会計士の勉強期間中に、ついで感覚で簿記1級を受験し合格できましたので、プロセスは王道ではないものの、一応実績はあるということで以下ご参考にいただければと思います。
↓あと、YouTubeでも似たようなものを投稿してますのでよければこっちもどうぞ。
簿記1級の全体像を知る
まずは例のごとく、簿記1級の全体像を知ってから勉強をスタートしたほうがいいということで、そちらの解説からしていきたいと思います。
冒頭でも触れた通り、簿記1級は簿記3級2級と比べて難易度がグッと上がりますので、簡単に合格できるものではなくなります。
簿記3級とか正直片手間でも合格できるし、簿記2級もまあちょっと工夫して普段の生活に勉強を組み込めば合格まで行ける水準ですが、簿記1級は生活の中心に勉強を組み込まないといけない感じになります。
簿記1級のメリット3選
簿記1級のメリットですが、まあ3級と2級の時とあまり変わらない感じで下記の通りとなります。
・数字の意味が分かるようになるのでビジネスをより理解できる
・就職活動に有利になる(就職転職にも役立つ)
・会計士や税理士へのステップアップとなる
ただ、簿記1級は3級2級の時と比べて、学習範囲も資格の強みも全然違います。
ちなみに、商工会議所っていう簿記試験を開催しているところでは、簿記1級はどんなもんかについて下記の通り書かれてます。
極めて高度な商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算を修得し、会計基準や会社法、財務諸表等規則などの企業会計に関する法規を踏まえて、経営管理や経営分析を行うために求められるレベル。
合格すると税理士試験の受験資格が得られる。公認会計士、税理士などの国家資格への登竜門。
「極めて高度」とか「登竜門」とかいかにも強そうなワードが並べられています。
まあ現実的なメリットとしては、「税理士試験の受験資格がゲットできること」あと「大学の推薦入学に有利」あたりかと思います。
趣味でこの勉強を始めるのにはあまりにも重すぎます。
簿記1級の合格率データを見る
次に簿記1級の合格率を見てみると下記の通りとなります。
回 | 受験者数 | 実受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
157(2021.2.28) | 7,785名 | 6,351名 | 502名 | 7.9% |
156(2020.11.15) | 10,078名 | 8,553名 | 1,158名 | 13.5% |
155(2020.6.14) | 中止 | |||
153(2019.11.17) | 9,481名 | 7,520名 | 735名 | 9.80% |
152(2019.6.9) | 8,438名 | 6,788名 | 575名 | 8.50% |
合格率が大体10%前後で非常に苦しい戦いになってます。10人に1人が合格する感じですが、この合格者の中には、管理人のような会計士の受験をしていてその途中でなんちゃってで受験して合格しちゃう人もいるので、簿記1級を純粋に勉強している場合は10人のうち1番になるのではなく、15人の中で1番になる勢いで学習を進めないといけなさそうです。
簿記1級と2級3級の違いは?
簿記1級と2級3級の違いですが、内容面や学習範囲も段違いに広がるのですが、ぱっと見で感じるのがテキストの数の違いです。
簿記3級はテキストが1~2冊程度で完結しますが、
簿記2級になるとテキストが倍になって4冊になります。
そして、簿記1級になるとテキストはさらに倍になって8冊になります。いや8冊て、多いわ。
簿記1級の難易度はどれくらい?
簿記1級の難易度はすでに色々と述べてきた通りですが、片手間で合格できる試験じゃないし、なんなら日常の生活の中心に勉強を据えないといけない感じになってきます。
合格率が10%くらいですが、合格率が10%の試験って、運も若干必要と個人的には思ってます。頑張って努力するのは当然として、最後に運もちょっと必要になってきます。
なので気軽に足を踏み込んではいけない試験です、簿記3級のノリでチャレンジすると途中で挫折する可能性が非常に高いです。
簿記1級合格までの勉強時間と勉強期間
次に、簿記1級合格までの勉強時間と勉強期間を考えてみたいと思います。
簿記1級を受験となると、いろんなバックグランドを持った受験生が集まるのでなんとも言えないところがあるのですが、大体500時間くらいあれば合格まで行けるのかなというイメージです。
いろんなバックグランドというのは、具体的には、商業高校の人や、会計士受験生や、税理士を目指している人や、就職を有利にする目的で勉強している人や、マジの趣味でやってる人や、まあその他色々いるかと思います。実力も様々です。
勉強時間は500時間で合格できる
具体的な時間ですが、500時間くらい勉強時間を作れば合格水準までいくかと思います。
勉強時間ってどっからどこまでが勉強時間になるのか測るのが難しく、休憩してるんじゃないの〜?みたいな時間もあったりするかと思いますので、なんともなところがありますが、少なくとも毎日簿記の勉強はする感じです。
「飲み会に誘われて今日はまったく勉強できなかったな〜」って日は極力作らないのが望ましいですが、まあそういうわけにもいかないところもあるかと思いますので、あっても月1回か2回くらいに留めておきたいです。
勉強期間は半年〜1年くらいの期間が妥当
平日は毎日2時間、休日の土日はそれぞれ5時間としたら1週間で、20時間勉強していることになります。
これを6ヶ月続けると480時間くらいになりますので、これくらいしたら合格水準に近づくかと思います。
まあでも合格率10%ってことを考えると、実際のところ1回できっちり合格できることはむしろ稀なような気もするので、もっと勉強期間が長くなるってこともあるかもしれません。
簿記1級のおすすめ勉強法
といったところで本題の簿記1級の勉強法に進んでいきます。
簿記1級は、結構勉強期間が長丁場になりますので、自分にあった勉強法を見つけるのが大事と思います。
普通にいくなら、テキストを見て、問題演習をして、過去問で傾向を掴んで・・・という流れですが、自分がやりやすいようにアレンジを加えれると長期間の勉強ができるようになるので強いです。
簿記1級の勉強は予備校に通うべきか?独学でもOKか?
簿記1級の勉強ですが、これは予備校に通って勉強した方がいいかと思います。独学で最後まで行くのは不可能ではないですが、ちょっと厳しいような感じがします。
2級とか3級でしたらレベル的に独学でもいいですが、1級はちょっとレベルが違うのでできれば予備校に通って学習を進めるのが良いかと思います。
ちなみに予備校に通うといっても、昨今の世の中の状況ではガンガン外に出るのもの厳しい状況だし、そもそも別に通学形式にこだわる必要なもいので、通信を検討するのが良いかと思います。
簿記1級の勉強の進め方
簿記1級の勉強の進め方ですが、まあ予備校か通信講座に通うことになったらそのカリキュラムにしたがって勉強していけばいいかと思います。
とはいっても、天才型でない限り、普通にカリキュラムにしたがって悠長に勉強してパッと合格できる試験でもないので、自分なりの工夫がたくさんいるかと思います。
管理人は、簿記1級ではないですが、会計士試験の勉強をしていた時は、お昼過ぎの時間帯に気分転換にカフェに行ってそこで1時間くらい勉強する時間を挟んでいたりしました。
電子化での勉強のススメ
ちょいと話題がそれますが、簿記1級になるとテキストの量もまあまあなボリュームになります。そこでおすすめしたいのが電子化をして勉強を進めていくことです。
昨今は講義も基本全部Webで完結しているのだから、教材もPDFとかの形式で配布してたりするところが多いです。
この流れに乗って、勉強も電子化してスマートに進めるのがおすすめです。
具体的にはiPadを使って勉強していくのですが、そちらは別記事で書いてますので、合わせてご参照ください。

簿記1級合格できたらマジで強い
最後におまけ的にですが、簿記1級をとるとマジで強いって話をします。
座学レベルの勉強では簿記1級くらいまで勉強すると、あとは実践経験を積めば会計や経理パーソン的には十分すぎるくらいの実力になるかと思いますので、まあそれだけ高いレベルの勉強をしてるって思って大丈夫かと思います。
管理人はそれよりちょい上の会計士のレベルまで勉強しましたが、簿記1級以上になって会計士のレベルまで勉強するとなると、もはや学者かよって領域にも若干踏み込むことになってました。そして、この勉強は実務で役に立つのか?と聞かれたらハテナ?なところもありました。
よって、簿記1級の資格は、実務レベルを踏まえるならば会計経理の最高峰資格ということになります。
最後に、簿記2級と3級の記事も下記に置いてますので合わせてどうぞ。

