こんにちは、お茶くま(@ochakuma4)です。
8月って監査法人はいわゆる閑散期にあたるのですが、ここぞとばかりにブログ記事を更新しております。で、今回ですが、修了考査のうち「税務実務」に特化した記事をダラダラ書こうと思います。
修了考査ってただでさえ範囲がバカ広いのに、その中でも税務は特に常軌を逸してて範囲無限です。
ちなみに、修了考査関係の記事は既に2つほどあるのでよかったらそっちも参考にしてね。


なお、全て私見かつファンタジー的要素&フィクション的要素で構成されており、所属する団体や組織の意見ではなく、また特定の誰かをディスったりする意図は全くありません。
全体の中での税務実務の位置づけ
修了考査の受験科目は下記の通りで合計5つありますが、税務実務はそのうちの3つ目のやつで配点は300点あります。
・会計に関する理論及び実務・・・300点
・監査に関する理論及び実務・・・300点
・税に関する理論及び実務・・・300点
・経営に関する理論及び実務・・・200点
・公認会計士の業務に関する法規及び職業倫理・・・100点
が、同じ300点の会計とか監査とかよりもはるかに重い科目で、全科目の中でおそらく一番リソースを割くことになる科目になるかと思います。辛いです。
税務実務の「出題範囲・項目」
次に、税務実務の出題範囲です、下記の通りです。
・法人税に関する理論及び実務
・所得税に関する理論及び実務
・消費税に関する理論及び実務
・相続税に関する理論及び実務
・地方税に関する理論及び実務
・その他の公認会計士が行う業務で必要とされる税に関する理論及び実務 等
一番最後の「その他の公認会計士が行う業務で必要とされる税に関する理論及び実務 等」がまじでキモいです。これがあるから何でもアリの”範囲が実質無限”の試験になってしまっているような感じがしますねえ。
予備校はやっぱりTACが無難?
予備校をどこにするかは個人的には死ぬほど重要と思っているのですが、いかんせん修了考査ではその選択肢が少ない、というか実質TAC一択みたいなところがあります。
が、税務に関しては謎に大原がプッシュしてきているところもあります。プッシュされたら迷うのが人間ってもんです。
↓これ。「大原は戦略科目の税務実務に自信があります!」とのこと
大原は範囲の網羅性に不安
当ブログの中の人は、TACで学習を進めていたのですが、幸い(?)大原の税務のテキストと答練をゲットすることができました。
で、その結果ですが、大原のテキストは不要です。
というのも、TACのテキストが扱う範囲の網羅性を10としたら、大原のテキストが扱う範囲の網羅性はなぜか6くらいしかなくて、「残りの4の範囲はどこ行ったんすか!?」ってなります。
つまり、大原のみで学習してたら4の範囲が漏れていることを知らないまま学習を進めてしまうことになります。
ほとんどの人はTACで学習しているので、TACでしか取り扱っていない論点が出たら万事休すとなります。
東京CPAは不明
ちなみに、東京CPAって学校も最近修了考査に参入してきたぽいのですが、どんなもんか全く分かりませんので、良いのか悪いのか分かんないす。
チャレンジャー精神があれば一か八か申し込むのもありかと思います。
各論点の具体的対策・勉強法とか
ということで、これ以降では具体的な対策とか勉強法とかを超個人的な感想を前提として投稿していきたいと思います。
そもそも勉強法とか100人いたら100通りの方法があるので、イチ個人がどうこう言える立場にないというのは百も千も万も承知していますので、取り入れれるところが1つでもあればくらいの感じでお読み頂ければと思います。なんかすみません。
法人税(2次試験と同じ範囲)
どんな感じの科目か
まずは法人税です。法人税と一言で言っても、その範囲は膨大なので、いくつかに分けます。まずは2次試験と同じ範囲です。つまり、受取配当金とか減価償却費の計算とかその辺です。
超個人的アドバイス
もし2次試験の時のテキストとか答練とかが残っていればそれをするのが一番近道のような感じがします。
やっぱなんやいうても慣れてる教材とか書き込みがある教材の方が勉強進むと思いますので。
法人税(組織再編税制とか)
どんな感じの科目か
これは2次試験になかった(最近は試験範囲に含まれている?)かと思いますので、イチから勉強することになるかと思います。合併の時の仕訳とかを解答する感じになります。
超個人的アドバイス
最終的には、いろんなパターンの仕訳を全て覚えて試験に挑む感じになるかと思いますが、そのパターンがクッソ多いのと、あとそもそも暗記は苦痛なのでできるだけ理解をしたいところです。
ただ、TACの税務の講義の質はまじで低すぎて見る価値ゼロと思うので(あくまで個人的な感想)、分からないところは同期どうしで教え合うとかが現実的な選択になるのかなあとか思います。
法人税(連結納税とか)
どんな感じの科目か
連結納税です。今はもしかしたら改正でグループ通算税制になっているかもしれません。
超個人的アドバイス
この論点は非常に捨てたい&切りたい気持ちで溢れるのですが、万が一大問丸々出題とかされたらその瞬間オワるので、超絶細かいところを踏み込むかは個々人の判断としても、大きなところはやっておいた方がいいのかなと思います。
まあそんなこと言ったらどの論点も捨てることできなくなってしまうのですが。
法人税(国際税務とか)
どんな感じの科目か
タックスヘイブンとか過少資本税制とか過大支払利子税制とかが出ます。
超個人的アドバイス
TACのテキストが悪いというわけではないのですが、テキスト読んでるだけではクッソ分かりにくいことこの上ないので、適当にネットとかで調べつつ補足情報みたいなのを入れながら学習するのがいいかと思います。TACのテキスト作成陣もっと頑張れ!!!
答練に出たところがあればそこは絶対抑える感じで・・・というかそれ以外なかなかこれといった対策ができないのが苦しいところです。
ちなみに、覚えることは結構あるのですが、全く出ない年度も普通にあるのでモチベーション上げにくいです。
所得税
どんな感じの科目か
2次試験と同じ感じです。
超個人的アドバイス
2次試験の時の教材があればそれを用いるのが近道ですが、そうでなかったら修了考査用のもので勉強進めるのが良いかと思います。普通のことしか言えなくてすみません。毎年バンバン出るような論点でもないのでどうしても時間がなかったら最悪捨てる戦略もアリかと思います。
消費税
どんな感じの科目か
2次試験と同じような感じです。
超個人的アドバイス
法人税がマストで出題されて、その次くらいに出題されるので、できるだけ勉強しておきたい論点かと思います。
相続税
どんな感じの科目か
修了考査の時にはじめて勉強する科目で、出題されたら得点したいところですが、出題されない年度も多々あります。
超個人的アドバイス
TACのテキストを読むだけではすこぶる分かりにくいので、こちらのYouTubeを見るのが大変おすすめです!!!(ていうかこれを紹介したくてこの記事を書いた)
動画の中で説明している代表っぽい人の解説がすごく分かりやすい!
上記動画以外にも相続税の勉強に役立ちそうな動画があるのでオマケ的に見てみると良いかと思います。
地方税
どんな感じの科目か
受験終わった今でも、どう対策するのがベストだったのか謎のままです。
超個人的アドバイス
最悪捨ててもいいかと思います。
その他のトリッキー論点が出るかも
試験なんで仕方ないんですが、範囲に「その他の公認会計士が行う業務で必要とされる税に関する理論及び実務 等」が含まれてしまっているため、ふるさと納税がどうとか確定申告がどうとかのトリッキー論点が出る時があります。
もうこれはどうしようもないので、日々の税務に対する知識とか理解を深めておくしかないです。つまり対策のしようがないってやつです。
税務実務対策まとめ
ダラダラと書いてきただけなのでまとめも何もないのですが、普通に過去問分析を自分なりにして、予備校の講座(あと補習所の教材も?)をコツコツするしかないのかなと思います。
実務で税金科目をガッツリする機会があれば、多少修了考査にも生きるかもしれませんが、おそらく修了考査受験までに仕事で税金周りをしっかりすることはレアケースかと思いますので、試験勉強のためと割り切って勉強せざるを得ないかと思います。
↓先ほどの相続税の動画の他にもこんなやつもあったよ。
各科目に特化した記事もあるのでよければ合わせてどうぞ。




