こんにちは、お茶くま(@ochakuma4)です。
今回は公認会計士試験の合格後に通うことになるであろう”補習所”について投稿していきたいと思います。
スマホとかで”ほしゅうしょ”を変換すると「補修所」や「捕囚所」って変換されることがありますが、正しくは「補習所」です。ただ気持ち的には「捕囚所」です。

そもそも公認会計士試験の合格後に通う補習所とは何なのか?

「そもそも補習所ってなんだ?」ってところからですが、下記の通りです。
実務補習所は、公認会計士試験に合格した者に対して、公認会計士となるのに必要な技能を修習させるための場所です。(JFAEL 一般財団法人 会計教育研修機構HPより引用)
2次試験に合格したら監査法人に就職して仕事ができてお給料も貰えますが、正式に公認会計士と名乗ることはできませんので、実務経験を積んで知識も身につける必要があります。
で、補習所はその知識を身につける場みたいなところです。3年間くらいかけて単位を集める場所となります。
どこで受講するのか(場所)

講義を聴いたり、グループ分けでディスカッションをしたりするのがメインになりますが、その場所は下記の通りです。
【東京実務補習所】
●公認会計士会館
●日本教育会館(一ツ橋ホール)
【東海実務補習所】
●日本公認会計士協会東海会 研修室(名古屋クロスコートタワー11階)
【近畿実務補習所】
●日本公認会計士協会近畿会 研修室(クラボウアネックスビル2階)
●大阪商工会議所
●天満研修センター
【九州実務補習所】
●日本公認会計士協会北部九州会 研修室(天神幸ビル5階)
※(JFAEL 一般財団法人 会計教育研修機構HPより引用)
ただ、昨今は新型ほにゃららウイルスの影響もあってかおそらくほぼリモートで実施かと思います。
通学のメリットもあるかと思うのですが、リモートの方が移動的な負担とか時間を選ばず受講できるなどのメリットがあるので個人的にはリモートの方がいいのかなあという感想です。
ただ、オールリモートというのもなんだか味気ないって意見もあるかと思いますのでその辺りは悩ましいです、何事もバランスですね。
補習所の実施スケジュールや単位取得
実施スケジュールは毎年変わるのでHPを参照頂きたいところですが、全体としてはJ1の間でほとんどの講義を受講して、J2で余りを受講して、J3ではほとんど受講するものがなく一部だけ受講といったようなイメージです。つまり必要な単位のほとんどはJ1の期間に集中しているようなスケジュールです。
J1→ほとんどの講義を受講 (70%くらい)
J2→残りを受講 (20%くらい)
J3→ほとんど終わっているので一部だけ受講 (残り10%くらい)
ちなみに時間は18時くらいから3時間とかだったと思いますので、仮に当日どこかの往査で現場に行っているならば5時とか5時半とかに現場を抜けることができます。
良いか悪いかは別として仕事から一時的に抜けれるのはラッキー(?)なことかもしれません。まあ、このご時世では仕事もリモートが普通なので現場がどうとかはあまり関係なくなっておりますが。

補習所で展開される講義内容(何を学習・受講するのか)
こちらも毎年アップデートされていっているのでHPを参照頂きたいところですが、論文式2次試験の時には学習しなかったようなより実務的な内容が盛り込まれているかと思います。
補習所はどんな雰囲気なのか
さて、雰囲気ですが、昨今はリモートがメインと思いますので、雰囲気もクソもないかと思います。
当ブログの筆者のお茶くまが捕囚所、いや補習所に通っていた頃は、対面が当たり前のでしたのでその時の雰囲気でいうと、みんな心ここにあらず的な雰囲気でした。
というのも日中の仕事で疲れ切っている中で、夜にさらに講義を受けるのはまあしんどいので真面目に講義をきっちり聴いているかと言われれば「・・・」のような感じです。
まあ筆者が不真面目なだけで、もちろんきっちり講義を聞いてノートも取っている方もたくさんいたかと思います。むしろそれが本来あるべき姿です。
補習所で実施される考査・課題研究・修了考査とその対策
次に考査、課題研究、修了考査・・・と続く、補習所カリキュラムの中でも一番苦労するところについて。昨今はその大変さがより増しているような感じがしており、事前にできる限りの対策はしておいた方がいいんだろうなあといったような印象です。
考査とその対策
考査ですが範囲が決められているかと思いますので、1週間か、できれば2週間くらい前から準備をしておきたいところです。
点数が悪いと追試を受けないといけなくなってしまうのですが、この追試代が15,000円とクッソ高いのでなんとしても避けたいところです。
噂では大昔は追試の料金はランチ代くらいとかなんとか噂で聞いたことがあるのですが、マジカヨって感じです。
課題研究とその対策
課題研究は、論文を書いて提出して、その内容や構成によって点数がつけられるやつです。大学でいうところのレポートです。
大学が理系学部出身で、レポートはバリバリ書いてましたって方でしたら抵抗ないかと思いますが、おそらく多くの方は文系で中にはレポートを書いた経験が卒論くらいって方もいるかと思いますのでこの辺りはちょっと苦労するかもしれません。
ちなみに筆者も文系でレポートの経験値が乏しかったのではじめの方はお作法的なことが分からずあたふたしてました、いや最後まで何が正解か分からなかったので今もあたふた状態が続いてます。
ちなみに、補習所の課題研究にぴったりすぎる講座がありますので、お金に余裕ある方はどうぞ。ただちょっとまじで値段高い気もするのでもうちょっと安くしてください。
修了考査とその対策
最後に、修了考査ですが、これはまじで半端ないです。近年合格率がやたらと下がってきており、難易度が爆上がりしてます。
なので、なるべく早いタイミングで対策をするのが良いかと思います。ちょっと前とかは試験の2,3週間前から猛勉強したらなんとかなったわ〜っていうパイセンがいるかと思いますが、昨今はそんな簡単に合格できる雰囲気でもないので、半年前でも1年前でも対策をしたがほういいかと思います。
修了考査の詳細な記事はこちら。

補習所にかかる費用は誰負担?
ほとんどの方は、公認会計士試験合格後は大手監査法人に勤務することになるかと思いますが、そうであれば捕囚所、いや補習所にかかる費用は基本全額会社が負担してくれます。
なので金銭的に個人で負担しないといけないとかはないです。
就職しないとか一般事業会社に就職しましたって人は分かりませんが、多分自己負担のような気がします。
補習所まとめ
ということでつらつらと捕囚所、いや補習所のあれこれについて書いてきました。
仕事でただでさえ大変な中、平日夜は講義にまみれ、土日は考査や課題研究にまみれ、じきに修了考査の対策に明け暮れというマジスカのスケジュールが続きますが効率的な学習となることを祈ります。
ちなみに補習所では大量のテキストが配布されて受講期間通じるとべらぼうにボリュームが出てしまうのでiPadとかで電子化をおすすめします。あわせてそちらの記事も参考にどうぞ。
